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企画展「饗(もてなし)の美濃染付 根本焼」H28/7/15~H28/10/2まで

2016.07.05

企画展「饗(もてなし)の美濃染付 根本焼」

名称 企画展「饗(もてなし)の美濃染付 根本焼」
内容

江戸時代末期の嘉永元年(1848)、尾張国の木附村(現・愛知県春日井市)出身の小助という者が瀬戸で磁器生産の技術を習得した後、小泉村の根本(現・多治見市根本町)にやって来ました。
型に入れたようにうまく轆轤を挽く小助は「かた小さ」と呼ばれて代官の坂崎源兵衛に引き立てられて、その庇護のもとで開窯し「根本焼」の商品化に成功、職人の養成も行いました。
特に明治20年代から大正時代にかけては最盛期であり、美濃焼のなかでも特色ある高級な染付磁器のブランドとして知られました。

昭和30年代まで一貫して連房式登り窯で焼成を行い、蛙目砂を用いて唐呉須による手描きの絵付けを施し、やや灰色を帯びた素地と上品な淡い呉須の色調が特徴です。料亭や饗応の席で漆塗りの膳を傷つけることのないよう、畳付にも施釉するこだわりようです。これは蛇の目高台にして製品を浮かせた状態で焼成する「トチ焼」として、明治33年(1900)には専用権を得ました。

根本焼のもうひとつの特徴は、美濃では明治時代から摺り絵や銅版転写が急速に広まったなかで、手描きによる絵付けにこだわった点にあります。
線描での山水画や吉祥文は繊細でもありながら、どこか可愛らしくユーモラスです。大量生産の美濃焼のなかで品質にこだわり続けた、根本焼の技の世界をご紹介します。

(展示予定:約60点)

[関連イベント]

講演会「近代美濃焼のブランド 根本焼」

  • 日時:平成28年9月10日(土)13:30~15:00
  • 講師:小木曽郁夫(多治見市文化財審議会 委員)

ギャラリートーク

  • 日時:平成28年9月22日(祝)9:00~12:00 13:00~17:00
  • 企画展担当学芸員が、展示室でわかりやすく解説します。
開催期間 平成28年7月15日(金)~平成28年10月2日(日)
展示会場 ギャラリーM1
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 月曜日(月曜日が休日の場合は開館、翌平日休館)
入 館 料

入館料:一般300円(250円) 大学生200円(150円)※()内は団体料金(20名以上)
高校生以下、身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料

 

多治見市美濃焼ミュージアム

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