9月からの特別展のご案内
2026.07.10

| 名称 |
特別展「多治見市指定 無形文化財「織部」保持者認定記念 鈴木徹展」 |
|---|---|
| 内容 |
<開催概要>本展覧会は、令和6年度に鈴木徹が多治見市指定無形文化財「織部」の保持者に認定されたことを記念し、鈴木のこれまでの緑釉の作品と功績を紹介する展覧会です。 桃山時代に茶の湯の流行に呼応して美濃で誕生した独自の茶陶は、美濃桃山陶と呼ばれ、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部の4種があります。その中でも織部は、それらの技術の集大成として16世紀末から17世紀初頭に誕生しました。これまでには無い「歪み」と「色彩」を特徴とする織部は、その破格な美と革新さから解釈と表現の幅が広く、それゆえ今なお多くの人を惹きつけてやみません。そしてその歴史から、緑釉は「織部釉」とも呼ばれるほど、表現の代表格を担ってきました。 鈴木は、祖父に後の人間国宝・加藤土師萌から「釉薬の研究では右に出るものはいない」と評されるほどの窯業技師であった鈴木道雄、そして父に日本で初めて焼かれた白いやきもの「志野」をガス窯で焼き重要無形文化財「志野」保持者となった陶芸家・鈴木藏の長男として1964年に多治見市で生まれました。 鈴木は幼少の頃から父・藏と同じく陶芸家を志すと考えるも、大学時代には一度親元を離れ、京都で歴史を学びます。学芸員を目指すも就職先が無く、焼き物好きの教授に勧められ京都府陶工職業訓練校(現・京都府陶工高等技術専門校)で陶芸を学ぶことになります。そこで初めて自分で作った釉薬が掛かった湯吞みが窯から出てきた瞬間、「DNAが覚醒した」強い感覚を覚え、以来本格的に陶芸に向き合うようになります。そしてこの訓練校時代に京都国立近代美術館で見た、昭和を代表する陶芸家・岡部嶺男(1919-1990)の総織部大鉢に触発され、織部の範疇を超えた新しい焼き物を作りたいと思い立ち、銅緑釉の研究を始めます。以来、日本伝統工芸展を舞台にこれまでには無い様々な作品を発表してきました。 鈴木はこれまで、緑釉の濃淡が生まれる櫛目に始まり、土の力強さを感じる泥刷毛目、端正な器形に2色の緑釉が美しく混じり流れるシリーズ、2色の緑釉と飴釉の3色が重なり合う三彩と経て、近年では、陽刻とヒビを纏った破殻(ワレカラ)を新らたに始め、常に自身の作風という殻を破る試みを見せています。この精神が鈴木の原点であり、革新たらしめているといえるのではないでしょうか。 鈴木徹による緑釉を中心とした破格の現代的表現を是非ご覧ください。 |
| 開催期間 |
令和8年9月12日(土)~令和8年12月27日(日) |
| 展示会場 |
多治見市美濃焼ミュージアム ギャラリーM1 |
| 開館時間 |
9時~17時(入館は16時30分まで) |
| 休 館 日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日休み)、年末年始(12/28~1/3) |
| 観 覧 料 |
一般500円(400円)、()内は団体料金(20名以上) |
