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Homeデジタルミュージアム現代陶芸加藤士師萌色絵磁器色絵釉裏金彩食籠(いろえゆうりきんさいじきろう) Over glaze painted and under glaze gold decorated bowl with lid

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色絵釉裏金彩食籠(いろえゆうりきんさいじきろう) Over glaze painted and under glaze gold decorated bowl with lid

 

加藤土師萌

解説

  • 20世紀
  • 加藤 土師萌(かとう はじめ) 作
  • 国の重要無形文化財 「色絵磁器」保持者(人間国宝)
  • 高 11.0㎝ 口径24.0㎝
  • 多治見市美濃焼ミュージアム 蔵
  • 東濃信用金庫美濃陶芸作品永年保存事業 特別永年保存作品
  • 釉裏金彩は、非常に高度な技術を要する技法です。萌黄色に発色する銅を主成分とする釉薬を、素地に塗って金箔を貼り低温で焼き付けておき、その金箔の上からさらに低温で熔ける萌黄色の釉薬をかけて焼成します。金箔を焼き物に用いることや、緑色を思いどおりに発色させるのには細心の注意が必要とされるので、土師萌がいかに研究熱心で粘り強く制作していたかがわかる作品です。白く残した部分には、色絵(上絵付け)がされています。

見どころポイント

加藤土師萌みどころ

釉裏金彩

金箔の発色と熔け具合は、焼成する条件によって変化する非常にデリケートなものです。先にかけた緑釉と金箔をはさんで、後にかけた緑釉の熔融温度が近すぎると、金箔が釉に沈んで発色しなくなってしまいます。この作品では、明るく発色した萌黄色に金箔が馴染み、金の発色を失わず、落ち着いた風合いを出すことに成功しています。

加藤土師萌みどころ

可憐な色絵(上絵付け)

蓋をあけると、食籠の内側には可憐な梅の枝が散りばめられています。

多治見市美濃焼ミュージアム

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