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擂鉢(すりばち) Mortar

 

14.擂鉢

解説

  • 16世紀
  • 高10.2㎝ 口径26.4~27.5㎝
  • 大窯は、製品を入れて焼く大きな空間を獲得しましたが、窯の中の温度を均一に保つのは難しい窯でした。そこで、温度が上がる場所には茶陶を、低くなりがちな焚口から離れた場所には擂鉢や甕(かめ)などの雑器を入れて焼成しました。今のようにゴマだけでなく、当時は味噌も擂っていたので、大型の擂鉢が日常の調理には必需品とされていたそうです。

見どころポイント

14.擂鉢みどころ1

擂り目

大窯で焼かれた擂鉢の目は、今の擂鉢に比べると間が空いていて、少ないです。底に近いところで、つつくように擂ったのでしょうか。

14.擂鉢みどころ2

注ぎ口

擂った食材を、汁と混ぜることがあったのでしょうか。口縁には、注ぎ口が設けられています。

14.擂鉢みどころ3

錆釉による独特の色合い

「錆釉」は鉄釉の一種で、艶のない暗褐色の釉です。紫がかったような独特の色合いに、渋みがあります。

多治見市美濃焼ミュージアム

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